【企業向け】ADSL終了で取り組むべきこと、ADSL終了の理由を分かりやすく解説!

2022年10月24日
【企業向け】ADSL終了で取り組むべきこと、ADSL終了の理由を分かりやすく解説!

ADSLは、インターネット回線の1つの種類のことです。


そして、2024年にこのADSLを利用したサービスが完全終了します。
かつて、日本のインターネット回線のど真ん中にいたADSLが幕を閉じるのです。

「ADSL終了」という言葉を聞いて、自社や自宅のインターネットへの
大きな影響を心配する方もいるのではないでしょうか?


そこで、今回は、法人(企業・ビジネス)向けを軸として、

「ADSL終了はなぜ?理由は?」

「ADSL終了したらどうなる?」

「ADSL終了どうしたらいい?」

「ADSL終了で固定電話はどうなる?」

「ADSL終了、代替、乗り換え対策は?」

「ADSL終了で、その他にやるべきことは?」

といったような、ADSL終了にまつわる情報を、初心者の方にも分かりやすく解説していきたいと思います。


それでは本題に移りましょう!

そもそもADSLとは

「ADSLとは」を超分かりやすく解説

ADSLは、日本のブロードバンドでは1999年に商用がスタート。
固定電話回線の音声通話に使用しない高い周波数を利用することで、高速のデータ通信を可能にする技術です。

2000年前後は、固定電話が「一家に一台」あるのが当たり前だった時代。
すでにオフィスや家にある電話回線を利用し、ネットを開通することで、①導入コストが低く、②月額料金が安く、日本で急速に普及しました。

ADSLは、ネット回線の王だった

情報技術分野に関するコンテンツ事業に精通する株式会社インプレス運営の
「AKIBA PC Hotline!」の2001年の記事では、

フレッツADSLは人気が高く、今ではADSLモデムの不足が深刻化

アキバでもフレッツADSL対応のADSLモデムを在庫として持つところはほとんどないのが実状

と記され、当時のADSLの隆盛ぶりを感じることができるはずです。

じゃあ、なぜADSLは終了するの?

終了の理由①:スマホが普及し、固定電話の役割を奪ったから

昔は、固定電話がインフラでしたが、今では固定電話を持つ家庭は減りました。
そのため、固定電話回線を必要としないインターネット利用の需要が当たり前になったからです。

終了の理由②:電話回線をデジタル化したいから

インターネットの環境は、仕事の質や結果を決定し得るぐらい重要なものとなりました。
5Gなどの言葉があるように、インターネットは、通信速度がより早く、より新たな環境へ向かう必要があるため、ADSLが終了するのです。

終了の理由③:ADSLを維持させるのが正直しんどいから

設備の老朽化などにより2025年頃に維持の限界がくるとされています。
そのため、ADSLに代わる新たな手法が必要となったからです。

ADSLはいつ終了するの?

【プロバイダ別】ADSL終了時期

プロバイダ終了時期
NTT東日本/西日本フレッツ・ADSL2023年1月
Yahoo!BB ADSLは2024年3月
SoftBank ブロードバンド ADSL2024年3月

プロバイダによって異なりますが、
分かりやすく言えば、ADSLは「最長で2024年3月末には廃止・終了」となります。

継続してインターネットを利用するためには回線の乗り換えが必要なので、自社のインターネット回線の利用頻度や利用環境を一度整理し、新しい契約先を検討すると良いでしょう。

実は2016年に既に予兆は出ていた

各業者(プロバイダ)に先立ち、KDDIは、自社のADSLサービスを、2016年をもってすべて終了させています。

また、NTT東日本/西日本が提供する「フレッツ・ADSL」回線は、2016年6月30日をもって「フレッツ光」の提供エリアにおいて、「フレッツ・ADSL」の新規申し込み受付を終了しています。

この2016年の出来事から、ADSL提供側は「ADSLを早く終わらせ、次のモデル【光回線】への提供に力を入れたい」という雰囲気が感じ取れますよね。

ADSLだけでなく、ISDNも終了

ADSLと似た言葉として、ISDNという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
ISDNは、ADSLと同じ電話回線で、1つの電話番号で2回線まで持つことができます。

アクセスポイントに電話して、そこからインターネットに繋げます。
このISDNも、2024年1月に終了します。

参考:「EDIの2024年問題」とは?早めの対策や移行計画を!

ADSL終了で固定電話はどうなる?

「メタルIP電話」へと移行する

ADSLもISDNによる固定電話の全国的なネットワークの内部が変更になり、メタルIP電話になります。

メタルIP電話への移行については、家庭なら工事不要で電話機もそのまま利用可能ですが、企業側はシステム再点検を行う必要があります。

ADSLの代替、乗り換えで一番良いのは?

答え:「光回線」一択な理由

乗り換えのポイントは、ズバリ、「乗り換えやすさ」と「乗り換えたあとの質」です。
それを考えると、光回線一択と断言できます。

光回線に乗り換えるべき理由は、単純で、
①通信速度が大幅に向上する、
②通信コストが安くなる可能性がある
ということです。

また、室内に無線Wi-Fiを飛ばすことも可能。
これからの時代に合わせたインターネット環境を整えるためには、光回線の選択がベストです。

光回線導入のポイント

導入のポイントは、導入前の確認と検討です。
ADSLからの移行に十分な時間を掛けることができれば、導入後は自社にぴったりなインターネット環境を整備することができます。

現状の回線の導入状況、機能性、料金プラン、解約の流れを早めに把握しましょう。

プロバイダの選択も必要になります。
光回線の利用に必要なプロバイダを決めておく必要があります。
使用中のプロバイダをそのまま使うこともできますし、新たなプロバイダを検討することもできます。

また、オプションにも細かく注意したいところです。
例えば、通信速度の下限値が確保された「帯域確保型回線」であれば、会社で利用する場合のインターネットリスクがより少ないと言えるでしょう。

最新のWi-Fi規格を選択し、Wi-Fiアクセスポイントを増設すれば、ノートパソコンでの業務がかなり活性化します。

自社の今の働き方だけでなく、中長期的な働き方の改革を
見据えたインターネット環境を想像して選択していきましょう。

「回線」は確実に企業の成功を握る鍵となる

回線の質は、企業の質に直結する時代になる

以上、「ADSL終了」をトピックに、ネットワークの初心者から、担当者向けに掘り下げて解説してきました。

企業活動におけるインプットやアウトプットは、もはやインターネットが常に後ろ盾となる時代になりました。業務活動を行う際に利用するあらゆる素材やツールは、オンライン上にあります。

今ではeスポーツ・オンラインゲーム用向けの回線の販売まで行われるほどです。

オンラインのイベントが増え、オンライン決済も当たり前。店舗やオフィスのあらゆる実機がインターネットに紐づいて成り立つものになっています。

自社で利用する回線の質は、社員の生産性や商品のクオリティに間接的に大きな影響を与えるのです。

だからこそ、ADSL終了はチャンス

光回線などの質の高い回線を導入することで、企業の攻めと守りのパフォーマンスを著しく向上させることに繋がるのであれば、ADSL終了は、むしろ、企業成長の大きなチャンスと言えるでしょう。

本サイトを運営するギグワークスアドバリューは、法人向けの光回線導入を数多く支援してきました。

大規模入替にも対応、設定、設置後のサポート、ヘルプデスクの設置、使用法のレクチャ-まで
幅広いノウハウを有しています。


当社コールセンターでは、24時間365日保守受付窓口を運用光回線の的確な導入と最適な運用のサポートが可能です。

ADSLだけでなく、自社の様々なインフラに注目してみると、新しい課題やチャンスを発見することに繋がります。ADSLからの乗り換えは、新しい時代の波にどう乗り換えるかを意味すると言っても過言ではありません。

ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。