コロナ禍に負けない!
IoTを活用したこれからの飲食店のあり方とは
コロナ禍の影響を受け、飲食店においても様々な感染対策が求められました。休業や時短営業を余儀なくされた飲食店は、社員やアルバイトを減らしていることが多いため、通常営業に戻れても今度は人手不足で苦しむことになります。その上、消毒や検温などのコロナ対策も行わなければならず、失われた働き手を補う手段が必要不可欠でした。その人手不足を解決する方法が、今や私たちの身の回りにも溢れているIoTの活用です。飲食業界においても、IoTを活用し人手不足を解決させようとする動きが加速しています。
IoTが飲食店にもたらす有用性やIoTを活用した新サービス「5eL」、IoT導入を助けるオンサイトサービスについて見ていきましょう。
コロナ禍で飲食店が抱える深刻な人手不足問題
新型コロナウイルスの流行で私たちの暮らしは一変しました。マスクをし、外出や会食を避けるこの暮らしは、飲食業界や観光業界に大きなダメージを与えています。
感染対策を迫られる飲食店
新型コロナウイルス感染拡大の影響をまともに受けた飲食店は、休業や時短営業を始めとした様々な感染対策が求められています。感染対策として、テーブルや席の間にパーテーションを設置したり、店内を換気するための排気システムや空気清浄機を導入したりなど、様々な対応をしている飲食店も多いでしょう。さらに、店舗の入り口に消毒液を設置し手指の消毒の徹底、店舗内の定期的な消毒、来店者の分散やマスク会食の周知など飲食店の負担は大きくなるばかりです。
人手不足にも悩まされている
さらに飲食店に打撃を与えているのが人手不足です。休業や時短営業による経営悪化で泣く泣く社員を解雇したり、シフトに入れないアルバイトが辞めてしまった飲食店は、制限解除後もすぐに人手を元に戻すことはできません。その上、感染対策として様々な手間が増えていることや忙しすぎて求人対応ができていないなどといったこともあり、制限が解除されても人手不足で満足に店舗運用ができないケースも見られます。
多くの店舗で求人は行っているものの、元から離職率の高い飲食業界では一度離れてしまった人材を呼び戻すのは難しいでしょう。
飲食店でIoT技術を活用
今では私たちの暮らしに欠かすことのできないIoTですが、飲食店においてもその有用性が見出され、様々な場面での活用がなされています。IoTの意味するところや具体的な活用方法について見ていきましょう。
IoTとは
IoTとは「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」とも呼ばれています。その意味するところは、今までインターネットにつながっていなかったモノ、例えばエアコンや室内カメラ、照明などをつなぐことです。インターネットに電化製品をつなぐことで遠隔による操作ができるようになり、様々な活用方法や新しい商品が生まれています。
象印マホービン株式会社が提供する、ポットの使用状況で遠く離れた家族の安否確認ができる「みまもりホットライン」サービスを知っている人も多いでしょう。また、今まで電化製品でなかったモノをタブレット端末等に置き換える動きも見られます。
飲食店でのオートメーション化
IoTは今や様々な場面で活用されており、それは飲食店も例外ではありません。新型コロナウイルスの感染対策として非接触の接客が求められ、オーダー端末を導入した飲食店も少なくないでしょう。しかし、IoTのメリットは感染対策にとどまらず、人材不足の解消にも大いに役立ちます。
オーダー端末を利用すれば、お客様が注文のためにスタッフを呼ぶ、呼ばれたスタッフが注文を聞く、注文をキッチンへ伝える、というステップが不要です。お客様から見ても、画面で注文内容や進捗状況を確認したり、気軽に追加注文できるメリットがあります。さらに、キャッシュレス会計を利用すれば現金の管理が不要となるため、つり銭の用意やレジ締め作業がなくなり、業務の大幅な削減が可能です。
こんなに便利!飲食店におけるIoT事例
IoTはオーダーを受けるだけではなく、飲食店の様々な業務に活用できます。例えば、店舗資材の自動発注化です。これはデジタルスケールとインターネットをつなぎ、上に載せられた資材の減り具合を感知して自動発注を行うシステムとなります。在庫管理の手間や棚卸が不要となるうえ、資材を切らしてしまうこともありません。
また、多くの企業によって提供されている「予約管理システム」も導入が進んでいます。導入によって電話での予約受付が不要となり、スタッフの負担を軽減することが可能です。また、電話がつながらないために、お客様を失うこともなくなるでしょう。例をあげればきりがありませんが、IoTにはまだまだ多くの可能性が秘められているため、人手不足に悩んだら導入の検討をおすすめします。
5eLの導入で店舗スタッフの質を向上させる!
スタッフのスマートフォンを通じて、店舗内のコミュニケーションを図るための新しいシステムが「5eL」クラウドサービスです。出勤時の5分という短い時間で、情報共有や知識の習熟を促します。具体的な利用方法について見ていきましょう。
感染対策をサポートする「5eL」
5Kサポート株式会社が提供する「5eL」クラウドサービスを利用することで、感染対策として求められている手指や机などの消毒の記録を、スタッフそれぞれのスマートフォンから行うことが可能です。さらに、出退勤管理と連動させることで感染対策の取り組みを習慣化させ、小テストを通じて衛生管理に対する研修を行います。
また、「5eL除菌ウォーター」と呼ばれる、有効塩素200ppmの効果と持続性の高い除菌剤を併せて購入できるため、クラウドサービスとの併用で効果的な感染対策が可能です。
【参考】5eLサービス | 新型コロナウイルス対策に準拠した正しい除菌
チーム力を上げる!飲食店活性化ツールとしての「5eL」
「5eL」はもともと飲食店専門ツールとして開発されたサービスで、出勤時の5分間でスタッフに学びの場を与えるコミュニケーションツールとして利用されています。スタッフのスマートフォンを操作端末として利用することで、特別な機器の導入が不要です。具体的には、店舗内の情報共有や知識の習熟度を測る小テストの実施、スタッフからの質問や意見の吸い上げ、モチベーションが低下しているスタッフの早期発見などが可能となります。特に、連絡事項の共有が一人ひとり漏れなく行うことができるため、連絡未達によるトラブル防止に役立ちます。
【参考】5eL/5分e-ラーニング | 5eL活用でスタッフへの教育が定着しスキルUP
ギグワークスアドバリューで店舗のIoT化を実現!
ギグワークスアドバリューはオフサイト対応の豊富な実績があり、全国にいる技術スタッフが全国24時間365日対応を可能としています。また、大規模な機器の導入に対応できるキッティングセンターを有しており、一台からの対応はもちろん数千台単位の導入も相談可能です。
飲食店においても、時間や機種を問わない幅広く柔軟なオンサイト対応が受けられるため、IoTの導入時はもちろんのこと、導入後の保守管理も一任できます。
IoTで飲食店運用は劇的に変わる!
人手不足にあえぐ飲食店の救世主となるのがIoTの活用です。インターネットとモノをつなぐIoTを活用することで、ホールスタッフ業務や電話による予約受付、資材の管理や発注、スタッフへの研修や情報共有など様々な業務が自動化・効率化できます。
きっかけは新型コロナウイルスの感染拡大でしたが、もともと高い離職率という課題を抱えていた飲食店です。これを機会に、便利で効率的なIoTを活用した、飲食店の新しいあり方を模索していきましょう。