ライブコマースは中国で大盛況!日本はその流れにのれるのか?

2020年7月29日
ライブコマースは中国で大盛況!日本はその流れにのれるのか?

中国国内のライブコマースは大きな高まりを見せていますが、なぜ、これほどライブコマースが浸透し市場が急成長したのでしょうか。

その大きな要因として挙げられるのが、中国が有するインフルエンサーと呼ばれる影響力の強い配信者や、EC市場の80%近くを席巻する「タオバオ」の存在です。

日本のライブコマース市場の今後について占ううえでも、中国市場や日本市場の現状にたいする理解を深めることは重要と言えます。今はコロナの流行により外出への忌避感が続いているため、ライブコマースの浸透が思わしくなかった日本でも、オンラインで購買者とコミュニケーションが取れる販売手法としての有用性が見直されています。

日本におけるライブコマースの可能性に乗り遅れないよう、効果的な導入を検討していきましょう。

中国におけるライブコマース市場

中国は世界最大のライブコマース市場を有しており、ライブコマースはスタンダードな販売、購入方法として中国国内に浸透しています。

ライブコマースとは?

ライブコマースとは、EC通販サイトにライブ配信の動画を掛け合わせたもので、ライブ動画を見ながら商品を購入できる新しい販売方式です。テレビショッピングとの大きな違いは、視聴者がリアルタイムで出品者・販売者に対し、質問やコメントをしながらショッピングができる点でしょう。コミュニケーションを通じて商品を深く理解することができ、生放送の良さである「臨場感」も持ち合わせたハイブリッドなECの形であると言えます。

中国のライブコマース市場の高まり

中国でも2016年にスタートしたばかりの若い市場ですが、中国のライブコマースの市場規模はまもなく1.5兆円に到達する見込みと言われています。毎日4,000以上のライブコマース配信者が、15万時間以上のコンテンツを生み出しており、今やライブコマースは中国のEC市場を握っているといえるでしょう。

あらゆる商品がライブコマースで販売される

中国ライブコマースでのトップカテゴリーはファッション・美容関連ですが、生鮮食品のライブ配信にも人気が集まっています。食品の安心・安全に対して関心が高まっている中国の国内事情をよく反映していると言えます。また、本や雑貨など形のある商品から、技術や時間を提供する形のないサービスなど、あらゆる商材をライブコマースで販売することができます。

盛り上がりを見せる理由

中国国内でライブコマースが活発な理由に、強力なインフルエンサーの存在や大手ECサイトの後押しが挙げられます。

強力なインフルエンサーの存在

中国のライブコマースを盛り上げている要因の1つに、強力なインフルエンサーの存在があります。インフルエンサーとは、世間に与える影響の多い人物、分かりやすく言えば有名人です。そのような人が、ライブ配信を通じて中国のライブコマース市場を押し上げているといっても過言ではありません。現に中国ライブコマースの女王とも称される「薇婭(viya)」は、タオバオライブ(淘宝直播)をけん引するNo.1インフルエンサーであり、2019年6月に行われたECサイトの販促セール「618祭り」では、わずか1日で約80億円の取引額をたたき出しています。

大手ECサイトの後押し

中国EC市場の取引総額約80%以上のシェアを占めている人気サイト、タオバオがライブコマース市場に対してアプリの導入など積極的な働きかけをしています。日本における楽天のEC市場のシェア率が20~30%であるのを考えると、タオバオの影響力が非常に大きいことが伺えます。この最大大手であるタオバオの牽引力もあり、中国国内の様々なECサイトでもライブコマースの導入が加速されました。

日本でのライブコマース市場

中国のライブコマースと比較すると、日本のライブコマース市場は発展途上といえます。中国との人口差を踏まえても、ライブコマースの浸透率はまだ低く、コロナの外出自粛を受けじわじわと機運が高まり始めたところです。

日本のライブコマースの現状とこれからについてまとめていきましょう。

強力なインフルエンサーの不在

ライブコマースが日本で行なわれるようになってから3年がたちますが、まだ日本には中国のような強い訴求力を持つインフルエンサーが現れてはいません。これは、日本市場にライブコマースという販売方式が、一般の購買層に浸透していないということも大いに影響しています。今後ライブコマースが浸透していけば、日本にも求心力のあるインフルエンサーが生まれるでしょう。

ECサイトや商品への信頼

中国のライブコマースの浸透の背景には、偽造などの商品に対する根強い不信感があり、リアルなやり取りを通じて購買不安を軽減したいという心理があります。一方、日本は商品やECサイトへの信頼感が高く、ライブコマースに頼らずとも商品を選択できるため、配信時間が定められているライブコマースが面倒だと感じる人もいました。しかし、外出自粛の影響から自宅で過ごす時間が増え、商品情報をより深く知りたいという要望も大きくなっています。

今後ライブコマースが流行る理由とは?

今後ライブコマースが日本でも流行るであろう理由として、以下の要因が挙げられます。ライブコマースを導入するメリットと合わせて、日本のライブコマースの今後をみていきましょう。

リアルタイムの接客ができる

写真や文章だけでは把握しきれない、実際の使い心地や商品の使い方などリアルタイムで相互にやり取りできる点がとても魅力です。外出自粛などでお店に足を運べない購買層とライブ配信を通じて接客を行なうことができ、場所や相手を選ばない顧客アプローチが可能になります。

購買層の不安対処

Web上で販売力を高めるために最も重要なのが「不安対処」です。少しでも不安や疑問が残ってしまうと、商品が優れたものでも即決力が大きく失われます。

ライブコマースの販売手法は、閲覧者の不安対処を行い、購入へ自然と背中を押す役割を担うことが可能です。

4Gから5Gの時代に

同時に接続できる通信機器の数と、通信の最高伝送速度がいずれも4Gの100倍となる5G(第5世代移動通信システム)時代の到来で、動画視聴がより手軽で快適になります。日本では2020年からのサービス開始となり、この5Gの浸透がさらにライブコマース市場を後押しするでしょう。

任せて安心!ワンストップパッケージ

プロモーション提案やコールセンター運営に確固たる実績を持つ、ギグワークスアドバリュー株式会社と、ライブコマースの撮影・配信を通して、次々新たなパフォーマンスを実施しているSTARP株式会社の提携によって実現したサービスです。

「ライブコマース _ ギグワークスアドバリュー株式会社」

企画から実施後の効果分析までトータルにサポート!

ライブコマースの運用に関するあらゆる業務、企画、集客方法の提案やライバー選定、撮影代行、ライブ配信、問合せ対応や実施後の効果分析までワンストップでサポートを受けられます。従来ライブコマースを実施していく上で、分業となっている業務を1つのサービスとして利用できるため、社内負担を抑え、より迅速にライブコマースを導入することができます。

Live kitで手軽に顧客に繋がれる!

STARP社が提供するLive kitはライブコマースのサービスで、Live配信や視聴者とのコメントのやり取り、配信中の商品販売ができます。また、視聴者から応援の少額チップを受け取ったり、独自ドメインで運用することも可能です。

視聴者がアプリをダウンロードする必要がなくワンクリック視聴ができる点も、顧客の離脱を防ぐことができる大きな魅力です。

日本のライブコマースはこれから始まる!

日本においてライブコマースという販売方法は、まだまだ浸透しているとは言い難いのが現状です。しかし、大きな話題を呼んだBEAMSの初ライブコマース配信が、約1時間の配信で6000人強が視聴し、100万円弱の売り上げを記録したように、ライブコマースの有用性は認知されつつあります。
ライブコマースは、コロナによる外出の自粛ムードが続く中でも顧客にダイレクトに働きかけができる販売手法であり、5G時代に入る日本において、今後の市場拡大が期待される分野なのです。