新紙幣発行に伴うシステムの入れ替え準備は万端ですか!?

2021年9月30日
新紙幣発行に伴うシステムの入れ替え準備は万端ですか!?

2019年4月、政府より新紙幣・新硬貨の刷新が発表されました。

前回の紙幣が刷新、発行されたのは2004年11月のため、そこから約20年の時を経て新たに発行されることになります。現在の一万円札の顔である福沢諭吉が変更になるのは、1984年以来40年ぶりのことであり、馴染みある紙幣が変わることは私たちの生活の中でも身近に感じられるでしょう。

今回の刷新では、紙幣に世界初の高度な技術が取り入れられるなど、見た目だけでなく印刷の仕方にも工夫が施されているようです。それに伴いATMや自動販売機、駅の券売機など新たな紙幣・硬貨に対応したシステムの入れ替えが必須となります。新紙幣発行の2024年までにどのような対応をしたらいいのか、システムの入れ替え方法やそれにかかる費用についてみていきましょう。

20年ぶりの新紙幣

2024年度上期を目処に一万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎に変更され、日本の紙幣の顔が大きく変わります。紙幣刷新の目的とはなにか、どのような特徴があるのかみていきましょう。

紙幣刷新の目的

新紙幣に切り替えるのは法定通貨として信頼性を保つために、偽造されにくい紙幣や硬貨にすることが目的とされています。日本は世界でも通貨流通量の比率が高く、偽造防止が重要な対策となります。

新紙幣の特徴

新紙幣には高精細すき入れ(すかし) や世界初となる3Dホログラムなどの技術も導入し、偽造防止を強化しています。また、ユニバーサルデザインが取り入れられ、どのような人でも紙幣の区別が付きやすいよう、数字を大きくし、紙幣の色味や基調も額面ごとに変え、手で触れただけで識別できるよう印刷の仕方を変えるなどの工夫が施されているようです。

【出典】「新しい紙幣・硬貨発行の意義と最新技術_広報誌 ファイナンス」

新紙幣発行に伴う変更需要と費用

Portrait of ATM and coins high quality photo

最新テクノロジーを使用した新紙幣が市場に出回るようになれば、ATMや自動販売機、紙幣識別機や駅の券売機など、新たな紙幣に対応した改修や入れ替えが必要となります。ここでは、それに伴う市場への影響やかかる費用についてみていきましょう。

紙幣刷新に伴う特需

富士通フロンテックによると、2004年の紙幣刷新の際、刷新関連の対応で約280億円の増収が報告されています。同様に今回の新紙幣発行でも多くの需要が見込まれます。

2024年度上期に予定される新紙幣の発行は、ATMや自動販売機の改修・買い替えなどを通じて関連業界に約1.6兆円の特需をもたらす見通しです。

ATMや自動販売機の対応にかかる費用

ATMの新紙幣対応にかかるコストは、約3,709億円(買い替え3割、改修7割として試算)と推定されています。買い替える場合、コンビニATMでは1台200万円ほど、銀行ATMでは500~800万円ほどかかります。全国の設置台数を考えると改修で対応する店舗も多いと予想されますが、2004年の刷新時からコンビニ向けのATMの数は約5倍に増加しており、コンビニATMに関しては前回よりも多い変更需要が期待されます。

自動販売機も同様に需要が見込まれ、新紙幣・新硬貨対応にかかるコストは、約6,064億円(1台あたり買い替え50~60万円、改修2.5万円で試算)と推定されています。自動販売機の数は全国で約298万台あり、買い替えや改修の対応が多いため、多くのコストがかかると予想されます。

急がれる新紙幣への対応

前回新紙幣が発行されたのは2004年11月、改刷が公表されたのが2002年8月だったため、公表から発行まではわずか2年3ヶ月しかありませんでした。前回の改刷から発行までの期間が短かった理由としては、多発する銀行券偽造事件への対応のために、急遽実施されたものだったからです。今回の改刷では5年という準備期間が設けられています。しかし前述に記載のとおり、かなりのコストと手間がかかることが予想されるので、早めに対応する必要があるでしょう。

【出典】第一生命経済研究所「新紙幣・硬貨発行で期待される特需」

ギグワークスアドバリューの「オンサイト設置・設定サービス」

ギグワークスアドバリューでは、新紙幣に対応した新システムの設置設定や保守、また入れ替え後のサポートなど多岐に渡るオンサイトサービスを展開しています。訪問・出張サポートだけでなく、ネットワークシステムの保守や導入など広範囲にわたるのが特徴です。オンサイト業務は専門的な知識やノウハウが必要なため、自社での対応に限りがあります。その解決方法として、ギグワークスアドバリューを活用してみてはいかがでしょうか。

オンサイト設置・設定 _ ギグワークスアドバリュー株式会社

日本全国で新システムの設置・設定が可能に

自社にサービス網がない場合でも、全国エリアを問わず、ギグワークスアドバリューが現地へ訪問し、新システムの設定・設置を行います。機器の設定・設置後はエンドユーザーへ直接レクチャーし、きちんとサポートを行っているのも大きな特徴です。法人だけでなく、個人向けの訪問サービスも展開しています。設置のみ、レクチャーのみといったフレキシブルな対応も可能でしょう。

24時間365日充実のサポート

休日や夜間早朝など、日にちや時間に関係なく24時間体制でのサポートを展開しています。導入後の保守が必要となる場合は、電話やチャットでのサポートはもちろん、オペレーターによる遠隔操作も可能です。また専門スタッフが直接訪問して問題を解決するなど、運用中にトラブルが発生した時の対応まで一括で管理を請け負っています。新システムの設定・設置だけでなく運用後の保守を含めたワンストップでの対応を行うことで、継続的にエンドユーザーへのサポートを実施しているところも安心して任せられるポイントです。

新紙幣対応の準備はお早めに!

新紙幣に伴うシステムの入れ替えには、多くの時間とコストがかかります。改刷の2024年まであと3年もあると考えがちですが、ATMや自動販売機など、企業が対応に要する期間は約2年半と言われており、実際はあまり時間がありません。システムの改修には専門的な知識も必要となり、対応が急がれています。

自社で全国に支社・支店を持たない企業では、オンサイトサービスの提供が負担になるケースもあるでしょう。自社での対応が困難な場合は、外部のサービスを活用しアウトソースすることも一つの方法です。アウトソーシングすることで新紙幣に伴うシステムの入れ替え準備を効率的に行うことが可能になります。

新紙幣発行と同時に問題なくシステムが作動出来るよう、抜かりなく準備を整えスムーズなスタートを切りましょう。