かつてどこの国も経験したことのない労働人口の減少を迎えている日本において、労働市場は深刻な人手不足に陥っている状況です。そんな中、グローバルで急速に広まりつつあるギグ・エコノミーは、ニューノーマル時代にマッチするだけでなく、労働生産性を向上させるためのキーポイントになるでしょう。
専門性の高い業界こそギグワーカーを採用するべき理由とそのメリット、今すぐ取り入れやすいギグエコノミーのプラットフォームについて解説します。

専門性の高い仕事こそ「ギグワーカー」

日本の深刻な労働力不足を解消すべく「働き方改革」をはじめとしたさまざまな取り組みがなされている中、「ギグワーカー」という働き方への注目が高まっています。日本では料理宅配サービス「Uber Eats（ウーバーイーツ）」が有名ですが、ITなどの専門性が高い業界でこそ「ギグワーカー」を活用するメリットが大きいのではないでしょうか。

今注目される「ギグワーカー」

インターネット経由で単発もしくは短期の仕事を請け負う「ギグワーカー」は、場所や時間、組織に縛られずに暮らす働き方として注目されるとともに、副業の選択肢のひとつとなっています。アメリカではすでにギグワーカーが社会に浸透していたのに比べ、日本ではコロナウィルスの感染拡大を期に、ニューノーマルに対応する働き方として認識されるようになりました。

【参考】「日本のギグワーカー100万人増 20年上半期_日本経済新聞」

専門性の高い仕事で苦戦する人材獲得

パーソル総合研究所によると、日本の労働市場の人材不足は深刻で、2030年には644万人の人材が不足すると予想されています。特にIT業界は、業界の成長スピードに人材の育成や確保が追いついていないとされ、英系人材サービス大手のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは、世界の人材需給に関する調査結果で、日本にはデータサイエンティストなど高いスキルを満たす人材がまだまだ足りないと指摘しています。今後、業界の規模が拡大していくにつれ、さらに人手不足が加速するでしょう。

【参考】「パーソル総合研究所・中央大学_労働市場の未来推計2030」

【参考】「高スキル人材、不足なお　英調査、日本ワースト2位_日本経済新聞」

ギグワーカーとフリーランスの違いは？

ギグワーカーとフリーランスとの線引きは曖昧なところもありますが、ギグワーカーは単発で仕事を受けること、また好きな時間に好きなだけ働くといった特徴があります。

クラウドソーシングで好きな時間にやりたい仕事を選べるため、普段は企業などに勤めて働く人でも、あいた時間を使ってギグワーカーとして副業をすることが可能です。

ギグワーカー

「ギグ（Gig）」とは「ライブハウスなどで行われる短いセッションや演奏」のことを指します。中長期的な働き方ではない、1回で完結する単発の仕事が「ギグワーク」です。

基本的には好きな時間に好きなだけ働くことができます。あいている時間でできる仕事を探し、1つの案件を完遂させる必要もなく、部分的な作業も可能です。

フリーランス

フリーランスは企業のような組織に所属せず、空き時間を利用して仕事を受けるという点ではギグワーカーと共通しています。しかしギグワーカーとの違いは、基本的に受けたプロジェクトを完遂させ成果を出すまでの責任がともない、時間的にも拘束されることが多いでしょう。

ニューノーマルな働き方

ヤフー株式会社はニューノーマル時代を見据えた「オープンイノベーションの創出」を目的として、ヤフーを副業先とする「ギグパートナー」の募集を2020年7月に開始しました。ニューノーマル時代においてギグ・エコノミーは、企業にとってはスキルを持った人材不足解消の手段として、働き手にとっては自由な働き方を実現する手段として、大きな注目を集めています。

【参考】「ヤフー、“無制限リモートワーク”で新しい働き方へ_Yahoo!Japan」

ニューノーマル時代の働き方

新型コロナウィルスの感染拡大は、私たちの生活習慣やビジネスなどあらゆる分野に急激な変化を与えました。ニューノーマル時代ではあらゆる業務全般にわたり、オンライン化が加速するとともに、自宅などで働くテレワークやリモートワークが浸透していくでしょう。

ギグエコノミーというあらたな経済形態

ギグエコノミーは欧米を中心に広がり、7年後には世界で37兆円の市場になると予測されています。ネットの普及により、世界中のどこからでも好きな時間に仕事ができるようになったことも要因のひとつといえるでしょう。普段は企業に勤めていても、スキルを生かして夜や週末に副業することが可能となり、また子育て中や産休中の女性が、キャリア維持や収入確保のために働くこともできるようになりました。

企業にとってのギグエコノミーのメリット

企業が人を雇用する際には、採用費やオフィスの整備、社会保険など賃金以外にもさまざまなコストがかかります。ギグワーカーであれば、たとえ報酬が多少割高であっても、トータルコストを抑えることが可能になるでしょう。さらに、すぐに活躍できる人材を得られることで、人材育成にかかる時間やコストも削減できます。

「ギグワークス」が創るニューノーマルな働き方

ギグワークス株式会社は、労働人口減少に悩む日本で、ギグエコノミーにおける日本一のプラットフォームになることを目指し、より自由で柔軟な働き方を望む人々と企業・仕事・環境をつなぎ、労働力問題の解決と新たな価値創造を実現する会社です。

GiGWorks Basic

ギグワークス株式会社が提供するプラットフォーム「GiGWorks Basic」は、ギグワーカーと企業の間で、仕事の受発注を直接成立させることができるサービスです。
ギグワーカーは、プラットフォーム上で自分が持つスキルや経歴、これまでの実績や評価を企業にアピールすることができ、また企業側は仕事の募集から契約の締結、委託報酬料の支払いなどのサポートを一括して受けることできます。

GiG Works Basic (ギグワークスベーシック)

ギグエコノミーの活用でニューノーマルの先駆者に

日本の人口減少は歯止めがかからず、企業において優秀な人材を獲得することはより困難になっていくと考えられます。人材不足となる今後は、ギグワーカーを活用することで、効率良くプロジェクトを進めることが可能になるでしょう。ギグエコノミーのビジネスモデルをいち早く取り入れることで、人口減少をはじめ生活様式の多様化に適応するための大きなアドバンテージを得られるかもしれません。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。